会長挨拶

第19回日本乳癌検診学会総会会長
浅石和昭(医療法人社団札幌ことに乳腺クリニック)

この度、第19回日本乳癌検診学会総会をはじめて北海道の地で開催させていただくことになり、大変光栄に存じております。また来年には日本乳癌学会学術総会も、はじめてこの北海道で開催の機会を与えていただいたことに同門として大変感謝申し上げます。

日本女性の乳癌は1995年より年齢調整罹患率では女性の癌の第1位となっており、現在罹患数は年間5万人以上と推測されます。また死亡数も2006年には11,177人と漸増し、欧米では乳癌死亡数が減少しているのに、日本では受診率が低く、未だ死亡率が低下に至っておりません。

2007年施行の、がん対策基本法の基本理念の一つに、「がんの克服を目指し、がんに関する専門的、学際的又は総合的な研究を推進するとともに、がんの予防、診断、治療等に係る技術の向上その他の研究等の成果を普及し、活用し、及び発展させること。」とあります。また、基本的施策には、「1.がんの予防および早期発見、2.がん医療の均てん化、3.がん研究の推進、その他、がん検診の受診率向上、専門医の育成、緩和医療の充実」が謳われております。

本学会は検診によって早期の乳癌を発見し、乳癌による死亡の減少に寄与することを目的とした学会であり、本学会の役割は今後益々重要と成って参ります。

そういう意図から、今回はメインテーマを「乳癌検診の新たなる展望-日本人乳癌の疫学的検討-」と致しました。シンポジウムは、「乳癌の予防は可能か-疫学からみたriskと予防-」のタイトルで、代表的疫学研究者3人にシンポジストをお願いいたしました。その他、鼎談、特別講演2題、パネルディスカッション3題、ワークショップ1題を予定しております。

11月の北海道は、紅葉も終わり、雪もない季節ですが、北海道の味覚を十分楽しんでいただけるような懇親会も予定しております。皆様からの多数の演題応募とご参加をお待ちいたしております。